2011年4月24日日曜日

見捨てられた甘夏っちゃん


今週木曜日に小田原市にあるみかん農園へ行ってきました。
耕作放棄みかん農園を再生するプロジェクトのお手伝い。

輸入の自由化による柑橘類の価格低下と農家さんの高齢化が原因で、
農園の手入れをする人が年々減少し、葛などで覆われたみかんの
木々がそのまま放置され、枯れる危機にあるそうです。

私も実際に行ってみて、放置された甘夏の多さにびっくり。
相模湾が見渡せる広大な丘陵地には段々畑が広がり、辺り一帯には
菜の花と一緒にたわわに実った甘夏っちゃんがそれはもうたくさんありました。

















増加する一方の耕作放棄地の農園を再生する為には、定期的な
雑草刈りと木の世話が必要で、それには人手が圧倒的に足りません。

どこを見ても甘夏、甘夏、甘夏ちゃんばかり。






















その中でも木の上の方で太陽の力をいっぱいに浴びた
元気な甘夏を高枝切りバサミで刈っていきました。

人生初の高枝切りバサミ、枝を切っても甘夏を
傷つけることなく掴んでくれるというその巧みな技に
「これすごくない???」としばし感動〜。

無農薬で太陽エネルギーをいっぱいに吸収した
この甘夏っちゃんをみてっ。
こういった甘夏が手入れをされずに木の下にゴロゴロ
落ちて腐ってるんです。
こういった農園が全国そこらじゅうにあるそう。






















自国の美味しい野菜や果物があるのに、海外のものを
食べてることで起こっているこういった問題に、
私を含め当事者としてもう少し目を向けないといけない。
今日本がこういう時だからこそ、自分の国にある資源を再生させて
活用する時なんじゃないかなぁ…

丘の上の特等席で美味しいココナツカレーとサラダ、
そして収穫した甘夏っちゃんをデザートにいただきながら
そんなことを思いました。





美味しいランチを食べた後はみんな一気にパワーアップして、
5時間程でこのケース60個分くらいの甘夏を収穫しました。
朝から太陽の下で農作業をしながらいい汗かいて思ったのは、
とにかく楽しいし、健康的。

オサレな農作業服とか出てきて農ガールとかも増えてるらしいし、
これからは農的ライフが一気に浸透するかな??
そうなってくると楽しくなるなぁ。






















この収穫した甘夏は地元小田原の和菓子屋「菜の花」さんに納め、
夏柑ゼリーや甘夏の皮を使った夏柑ピールとして商品化して
いただいています。

「菜の花」さんの詳しい商品ページはこちらから

全国にいるであろう力ありあまっている若い人達、
一度こうした農作業体験してみる価値あるよ〜。
体も心も鍛えられるし、なんといっても爽やか♪
太陽の匂いする人ってモテると思うし。

日本の未来を甘酸っぱく明るくしてー

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